多め勢 2011:11:20:13:23:48
2011:12:08:13:28:20

ジャンル:蕎麦
『たべごころ』放映2011.8.27
住所:福岡市早良区室見1-5-9
TEL:092-846-3001
11:30〜22:00(OS.21:30)
【定休日】
水曜日
地図
メニュー

温かいそば
かけそば 650円
おかめそば 1,100円
鴨なんばんそば 1,600円
冷たいそば
もりそば 750円
ざるそば 850円
山かけそば 1,150円
天ざるそば 1,700円
オリジナルそば
花まきおろしそば 950円
板そば 1,500円
鴨せいろ 1,700円
※2011年8月 5日現在
多め勢 主人 田口 俊英 氏

二八の蕎麦にからつゆの本格的な江戸前蕎麦が楽しめる福岡の老舗、手打蕎麦【多め勢(ためせい)】。
昭和43年3月、福岡市天神に【多め勢】を開店したのが、現主人 田口 俊英氏。“江戸前蕎麦”の伝統的な打ち方「三本打ち」が特徴。主人 田口氏こだわりの技術でつるつるとした喉越しの良い蕎麦を打ち続けている。
【多め勢】のルーツ、それは大正初年に遡る・・・熊本市辛島町にて主人 田口氏の曾祖父・六車 初次氏が「為朝(ためとも)」を開業。その後、「為朝」は大阪で六車氏の娘夫婦に引継がれ、主人 田口氏は「為朝」で修行を積んだ後、「為朝」の「為(ため)」の一字を貰い、【多め勢】という手打蕎麦屋をはじめたのである。
【多め勢】の伝統の味、それは“江戸前蕎麦”にあり・・・「つなぎを入れず、蕎麦粉のみで一本の麺棒で打つ」というのが”田舎蕎麦”。色が黒く、短いが、蕎麦そのものの風味を味わうことができる。一方、江戸中期以降に江戸っ子の舌をうならせたのが「つなぎを少し入れて、三本の麺棒で一度に大量に打つ」という“江戸前蕎麦”。【多め勢】では、信州から取り寄せる蕎麦粉を石臼引きしたものに、つなぎに二割の小麦を加え、6kg玉の生地をこねる。そして、三本麺棒で一度に大量に打つのである。それは畳三畳分という巨大な大きさになる。こねの技術に1年、6kg玉の「三本打ち」の技術は10年かかると言うが、鍛錬を重ねた職人により【多め勢】独特の味とコシのある手打蕎麦の伝統が今も守られているのである。
【多め勢】のこだわり、それは厳選した食材にあり・・・主人 田口氏が蕎麦屋として最も基本としていること、それは食材へのこだわり。店主自ら厳選した食材を全国から取寄せている。
・蕎麦粉:信州信濃大町の石臼挽き蕎麦粉
・わさび:信州穂高町特産生わさび
・昆布 :北海道利尻島香深産天然利尻昆布
・山芋 :丹波産特選つくねいも
・小豆 :丹波産特選手選小豆
「食べ物は材料が悪かったらどうしようもない。独特の材料を見つけ取り寄せている」と主人 田口氏は食材への深いこだわりを語った。そのこだわりが【多め勢】へ何度も足を運ぶお客様の信頼へと繋がっているのだと改めて感じた。
店舗取材

福岡市早良区室見の国道沿いにある手打蕎麦【多め勢】を今回店舗取材させていただきました。今回は取材のみ、撮影は別の日でした。
「食は材料にあり」
分かる人には分かる“本物の味”を追求しています。信州穂高産のわさびを始め、山かけには白くてひきが強い丹波産のつくね芋を使用。
それでは割に合わないのでは?という質問にも、「良いものを使うというこだわりは決して変えない。小さな子どもさんからお年寄りのお客様まで美味しいと感じてもらう、それは非常に素晴らしいことだと思う。」と答える主人 田口氏に粋な職人ごころを感じました。【多め勢】では、厳選した素材と職人の技でこれからも江戸前蕎麦の伝統を守り続けていくのでしょう。
「蕎麦と漆の芸術」
【多め勢】では蕎麦道具を漆器で揃えています。江戸時代から続く漆器の蕎麦道具屋“鍵屋仁左衛門商店”。その昔、吉原の女郎のかんざしを作っていたという有名な店だとか。。。ここにも主人 田口氏の”道具へのこだわり”が見えました。お客様が【多め勢】で江戸前蕎麦を食べるとき、漆の芸術が端正込めて打たれた蕎麦を引き立てます。「食材は良いものが美味しいのは当たり前だけれども、器も良いものを使うと何となくでも良さが分かってもらえるもの。最高の蕎麦を打ち、最高のもてなしをするのが、江戸前蕎麦の粋な心ではないか。」と主人 田口氏は言います。
「これからの姿」
【多め勢】とは一言で言えば「町家蕎麦」。高級な蕎麦屋ではなく、丼ものもあり、いなり寿司もあります。また、気軽に来て蕎麦を肴に酒を飲むのも粋な楽しみ方です。主人 田口氏が大切にしている「子どもからお年寄りまで美味しいと感じることの素晴らしさ」を守りたいという想いに、これからも変わることなく【多め勢】が人々に親しまれ愛され続けていく理由を感じました。
主人 田口氏に今後の構想を伺いました。「いずれ【多め勢】は伝統を守り続けてくれる信頼する職人にいつか譲りたいと思っている。最終的には一人でする小さな蕎麦屋をしたい。一人ではじめた【多め勢】のように、また一から最高の蕎麦を追い求めていきたい。」と未来への可能性を語ってくださいました。
《取材:食文化スタジオ 久志晃子2011.08.05》







